「お掃除機能付きエアコン」ってクリーニングが必要なの?
「お掃除機能付きエアコン」って
クリーニングが必要なの?
1万台以上の現場を見てきた専門家が、誠実にお答えします
「お掃除機能が付いているから、クリーニングは不要だと思っていた」
そう考えている方は、非常に多いです。メーカーの広告や商品説明を見れば、そう思うのも無理はありません。
ただ、これは大きな誤解です。
数多くの現場を見てきた立場から、正直にお伝えします。
[基本の疑問]お掃除機能付きエアコンとは、そもそも何をしてくれる機能なのか?
お掃除機能付きエアコンに搭載されている自動掃除ユニットは、フィルターに付着したホコリを自動で取り除いてくれる機能です。
フィルター掃除の手間が省けますし、フィルターが目詰まりして冷暖房効率が下がるのを防いでくれます。
[内部の実態]お掃除機能付きエアコンの内部は、実際どんな状態になっているのか?
熱交換器にはホコリが少しずつ蓄積していきます。そこに結露水が加わると、カビが繁殖する条件が整います。
ファンも同様です。細かい羽根の隙間にカビやホコリが付着し、それが運転のたびに室内に放出されます。ドレンパンには結露水が流れ込み、そこにも汚れが溜まっていきます。
お掃除機能付きエアコンは内部の構造が複雑なぶん、自動掃除ユニットをはじめ多くの部品が本体に組み込まれています。
これは個人的な経験から感じることなのですが、部品が多いことで内部の通気性が通常機に比べて悪くなる傾向があるように思います。断言はできませんが、その影響からか、お掃除機能付きエアコンのほうが内部にカビが発生しやすいケースを現場で多く見てきました。
自動掃除ユニットが丁寧にフィルターを掃除してくれていても、その奥では別の汚れが着実に進んでいます。
[料金の理由]お掃除機能付きエアコンのクリーニングが、なぜ通常機より高いのか?
料金が高く設定されているのには、明確な理由があります。自動掃除ユニットを取り外して洗浄し、また正確に組み直す工程が加わるためです。
[プロの警告]プロとして「これは問題だ」と感じるケースは?
「お掃除機能があるから何年もクリーニングしていない」
これが最も多く、最も深刻なケースです。内部のカビや汚れが相当蓄積している可能性があります。心当たりのある方は、まず一度プロに状態を確認してもらうことをおすすめします。
「通常機と同じ料金でやります」という業者に頼む
お掃除機能付きエアコンの作業は、通常機より手間も時間もかかります。同じ料金でできるということは、自動掃除ユニットをきちんと分解していない、または工程を省略している可能性があります。
「自動掃除ユニットを外さずに洗浄しました」
ユニットを外さずに洗浄すると、ユニット内部に汚れが残ったままになります。また洗浄水がユニット内に入り込み、後々トラブルの原因になることがあります。
[正しい使い方]お掃除機能付きエアコンを長く清潔に使うためには?
お掃除機能があるからといって、プロによる内部洗浄の必要性はなくなりません。設置環境や使用頻度によっては、毎年の洗浄が必要なケースもあります。
依頼前に「自動掃除ユニットの分解・洗浄・組み立てまで対応しているか」を確認してください。曖昧な返答をする業者には注意が必要です。
機種によってはダストボックスが設けられており、ホコリが溜まっています。これを定期的に掃除することで、自動掃除機能の効果が維持されます。
「自動お掃除=クリーニング不要」は、大きな誤解です。
最後に
お掃除機能付きエアコンは、フィルター掃除の手間を省いてくれる便利な機能です。ただし、エアコン内部のクリーニングが不要になるわけではありません。
「お掃除機能があるから大丈夫」という思い込みが、長期間の放置につながり、内部の深刻な汚染を招いているケースを現場で何度も見てきました。
正しい知識を持って、適切なタイミングでプロに依頼する。それがお掃除機能付きエアコンを長く、清潔に使い続けるための最善策です。
この記事が、その判断の一助になれば幸いです。
