【プロの本音】エアコンクリーニングで失敗しない業者の選び方

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エアコンクリーニングの
「業者選び」で失敗しないために
1万台以上の現場を見てきた専門家が、誠実にお答えします
はじめに
はじめまして。店長の鈴木です。
エアコンクリーニングの専門業者として、これまで数万台以上の現場に携わってきました。
数万台と書くと、少し大げさに聞こえるかもしれません。でも、長くこの仕事を続けていれば、自然とそのくらいの数になるものです。特別なことではありません。ただ、その経験の中で一つ確かに言えることがあります。
「この業界には、誠実に仕事をしているプロがほとんどです」
毎日、丁寧に、まじめに、お客様のエアコンと向き合っている業者が大多数です。それは同業者として、自信を持って言えます。でも——年に数回、こんな相談を受けることがあります。
「クリーニングの後、エアコンが動かなくなってしまって……」
「作業後のほうが臭いがひどくなった気がして……」
「最初8,000円と言われたのに、終わったら3万円近く請求されました……」
そのたびに、悔しい気持ちになります。防げたはずのトラブルだから。
そんな悲しい思いを、読んでくださっているあなたにはしてほしくない。だから今日は、プロとして知っている「業者選びの基準」を、お伝えさせて頂ければと思います。
基礎知識
なぜ業者選びで失敗が起きるのか
🤔
エアコンクリーニングには、統一された国家資格がありません。
参入のハードルが低いぶん、技術力・誠実さ・保険への加入状況——これらに業者ごとの大きなばらつきが生まれます。大手フランチャイズであっても、実際に作業するのは加盟店スタッフや外注業者であることが多く、ブランド名だけで品質が保証されるわけではありません。
そして残念ながら、失敗した方には共通するパターンがあります。
  • 料金だけを比較して、一番安い業者を選んだ。
  • 口コミの「数」だけを見て、内容を読まなかった。
  • 1社だけに問い合わせて、そのまま即決した。
「安さ」には必ず理由があります。誠実な業者が適正価格を下回る料金を提示するとき、そこには納得できる説明があります。でも、理由のない格安には、何かのコストカットが隠れていることが多い。
それが何なのかを、これから一つひとつ見ていきましょう。
失敗事例 1
洗浄後に臭いが悪化した
🌫️
臭いの原因として考えられるのは、主に以下のことです。
1
洗い残し
エアコンの裏側や奥まった部分まで、しっかり洗浄できていないケースがあります。汚れが残ったままでは、運転するたびに臭いが出続けます。
2
ドレンホースの通水不良
洗浄で流した汚れや水がドレンホースをうまく通り切れていないと、内部に滞留して臭いの原因になります。
3
固着した汚れ
長年蓄積したカビや油汚れは、洗浄剤を使っても一度では完全に除去できないことがあります。その場合は、複数回の洗浄が必要になることも正直にお伝えしなければなりません。
洗剤のすすぎ不足や乾燥運転の省略も臭いの一因になることはありますが、それだけが原因とは言い切れません。
🔧 プロからの補足
どんなに丁寧に洗浄しても、臭いを完全に取り切ることが難しいケースが実際に存在します。極度にヤニが付着したエアコンや、長年の使用で臭いがエアコンの素材そのものに染み込んでしまっている場合です。
これは業者の技術力の問題ではなく、素材の状態として避けられない限界です。そうした場合は、正直にその旨をお伝えするのがプロとしての誠実な対応だと思っています。
ワンポイントアドバイス 最初の作業の段取り時、または作業が始まる時のタイミングで、「最初の洗浄水と最後のすすぎの水、両方見せていただけますか?」と聞いてみてください。
注目してほしいのは最後のすすぎの水です。すすぎの段階でもまだ汚れが混じっているようであれば、洗浄が十分に行えていないサインです。きちんと仕事をしている業者なら、嫌な顔をせず見せてくれるはずです。
失敗事例 2
作業後に水漏れが発生した
💧
クリーニングして暫くしたら、もしくは翌朝、エアコンの下に水たまりができていた——これも多い相談です。水漏れの原因は、実はいくつかのパターンがあります。
1
汚れの塊の詰まり
クリーニング中に洗い流された汚れが塊のまま内部に残り、ドレンパンの縁や排水口付近に引っかかってしまうケースです。結露水の流れが妨げられ、行き場をなくした水が送風口から垂れてきます。これが多いパターンかなと思います。
2
ドレンホース内の詰まり
ドレンホースの内部に汚れが押し込まれた状態になるケースです。結露水がうまく通れなくなり、ドレンパンに水が溜まり続け、最終的に溢れて漏れてきます。
3
虫による詰まり
ドレンホースの先端から虫が侵入して内部を塞いでしまうことがあります。クリーニングが直接の原因でない場合もありますが、ホース周りの状態確認は作業の一部として当然行うべきことです。
4
ドレンパンの縁に残ったホコリの塊
洗浄中に流れたホコリの塊がドレンパンの縁に引っかかり、そのまま残ってしまうことがあります。夏場に稼働させると、その塊が結露水の通り道を変えてしまい、水漏れの原因になります。しっかりすすいでいても稀に起こることがあり、再度分解して物理的に取り除く対応が必要になります。
どのパターンであれ、作業後に必ず試運転を行い、水漏れがないことを確認してから作業を終えます。この確認を省略している業者では、こうしたトラブルが起きやすい側面があります。
ワンポイントアドバイス 対策:「作業後に試運転をして水漏れがないか、その場で確認してから終わりにしていただけますか?」
この一言をお願いするだけで、帰宅後のトラブルリスクは大きく下がります。
失敗事例 3
クリーニング後にエアコンが動かなくなった
これは最も深刻なトラブルです。少し技術的な話をさせてください。
エアコンの電装部は、正面向かって右側の金属製のカバーの中に収まっています。インバーター基板・制御基板など、水気に非常に弱い部品が集中しているエリアです。さらにお掃除機能付きエアコンなど機種によっては、小さな基板が本体の別の場所に点在していることがあります。これらは目立たない場所にあるため、経験の浅い作業員が見落としてしまうことがあります。
プロとして、これらすべての電装部・点在する基板への養生は当然の作業です。洗浄水がついたまま動作をしてしまうと、基板がショートして動作不能になるリスクがあります。
また、洗浄中、高圧の水流でファンを直接洗浄する際、ファンモーターが逆方向に回転することがあります。これにより逆起電力が発生し、制御回路に予期せぬ電圧がかかってしまうことがある。これが原因でエアコンが動かなくなるケースが、実際にあります。これを防ぐためには、洗浄の手順と水圧の管理を適切に行うことが必要です。技術力のある業者ならば当然知っている、基本的なリスク管理です。
ワンポイントアドバイス 事前記録のお願い:依頼前に、エアコンを動かした動画をスマートフォンで撮影しておいてください。
「正常に動作していた証拠」があるだけで、万が一のときの話し合いがまったく違うものになります。
🔧 季節と故障の関係について、正直に話します
夏場や冬場——エアコンを長時間稼働させる時期は、コンプレッサー(室外機の心臓部)への負荷が増します。この時期は、クリーニングとは無関係に、室外機の自然故障が起きやすい時期でもあります。
つまり、クリーニングの直後にエアコンが故障したとしても、それが作業によるものなのか、もともと限界に近かった部品がたまたまそのタイミングで壊れたのかを、正確に判断することが難しい場合があります。
誠実な業者は、この点を正直に説明します。「断言はできないが、作業前の状態を踏まえてできる限り調査する」という姿勢で向き合う。逆に、状況をきちんと確認もせず「これは自然故障ですね」と言い切る業者には、注意が必要です。
失敗事例 4
最初の説明と、最終的な請求金額が違った
💴
最初8,000円と聞いていたのに、終わったら25,000円近くになっていて……
作業が終わった後に言われると、断りにくいですよね。そういう状況が生まれやすい構造になっている場合があります。
「想定より汚れがひどかったので」「このコーティングをしないと再発します」「室外機もやっておかないと意味がありません」——これらは、当日の追加費用を誘導するときに使われる言い回しです。
もちろん、本当に状況に応じた適切な提案であることもあります。でも、最初から追加前提の料金設定をしている業者が存在することも、同業者として認めなければなりません。
ワンポイントアドバイス 対策はシンプルです。見積もりの段階で「追加料金が発生する条件を、すべて事前に教えてください」と確認し、その回答をメールかLINEで記録に残しておく。
口頭だけのやり取りは、後から「言っていない」と言われるリスクがあります。
失敗事例 5
無保険の業者で補償を受けられなかった
📄
作業中に道具が落下して壁や床が損傷した。ところが業者は損害賠償保険に未加入で、トラブルの後に連絡しても電話がなかなかつながらない、折り返しの約束をしても連絡が来ない。ようやく来てくれたと思ったら、修理や再作業の仕上がりがイマイチで、結局また同じ問題が残ってしまった——。
トラブルそのものも辛いですが、その後の対応の悪さが重なると、不信感はさらに深くなります。業者を選ぶ段階で、こうした事態を未然に防ぐことが何より大切です。
ワンポイントアドバイス 「損害賠償保険に加入していますか?補償期間を教えてください」
——この確認だけで、多くのリスクを事前に回避できます。
業者選び
信頼できる業者を見分ける方法
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価格の考え方
壁掛け通常タイプの相場は、8,000〜13,000円(※閑散期、繁忙期など季節により変動あり)前後が目安です。これを大幅に下回る場合は、なぜ安いのかの理由を確認することをおすすめします。
「閑散期のキャンペーンで」「複数台まとめてのため」——こうした理由が明確であれば、信頼できる安さです。でも理由のない格安には、何かのコストカットが伴っていることが多い。
また単価を極端に下げた場合、業者側は1日により多くの現場を回らなければ成り立たなくなるということです。本来、壁掛けエアコン1台の洗浄にはすすぎや乾燥運転も含めて1時間半前後の作業時間が必要です。それが40〜50分で終わってしまうとしたら、どこかの工程が省かれていると考えるのが自然です。「安さ」の裏側にある構造として、頭に入れておいてください。
問い合わせ・見積もり段階でのチェック
問い合わせの時点で、業者の誠実さはかなり見えてきます。以下のような対応があれば、一歩引いて考えてください。
  • 🚫 型番や設置状況を確認せずに料金を即答する。
  • 🚫 追加料金の条件を具体的に説明しようとしない。
  • 🚫 「今日だけの特別価格」と急かす。
  • 🚫 書面(見積もり書)を出そうとしない。
反対に、「こういう場合は追加になります」と先に説明してくれる業者、作業内容を丁寧に話してくれる業者は、信頼の入口に立っていると感じます。
見積もりで必ず確認する項目
以下をメール・LINEで確認し、記録として残してください。
  • ✅ 基本料金に含まれる作業範囲(熱交換器・ドレンパン・ファン洗浄の有無)。
  • ✅ 追加料金が発生する具体的な条件。
  • ✅ 損害賠償保険の加入状況と補償額。
  • ✅ 作業後の保証(無償再作業の可否と期間)。
  • ✅ 使用薬剤の種類(アレルギー・乳幼児がいるご家庭は特に)。
  • ✅ 作業後の試運転・最終確認の実施有無。
  • ✅ エアコン周りの養生範囲(壁・床・周辺の家具まで養生してもらえるか)。
  • ✅ 分解した部品の洗浄はどこで行うか(お風呂場・ベランダ・庭など、作業場所の確認)。
トラブル対応
もしトラブルが起きてしまったら
📞
まず、業者に直接連絡します。感情的にならず、事実だけを伝えてください。
  • いつ、どんな症状が起きたか。
  • 作業前は正常だったことの根拠(動画・写真)。
  • 希望する対応(再作業・修理費用の負担・返金など)。
電話と同時に、メールやLINEでも記録が残る形で連絡することをおすすめします。
滅多にないと思いますが万が一業者が誠実に対応しない場合は、大手さんなら本社に連絡してください。また個人業者さんなら消費者ホットライン「188」(無料)に電話してください。最寄りの消費生活センターに繋いでもらえます。
一人で抱え込まずに、相談してください。
最後に
この記事でお伝えしたかったことを、一言でまとめます。
「誠実な業者を選ぶための、具体的な基準を持ってほしい」ということです。
エアコンクリーニングは、適切な頻度で繰り返す生活インフラのメンテナンスです。信頼できる業者を一度見つけておけば、その後の依頼がずっと安心になります。
多少の手間をかけてでも、最初の業者選びを丁寧に行うこと。それが、長い目で見た最も賢い選択だと、私は思っています。
この記事が、あなたの「後悔しない選択」の一助になれば、これ以上嬉しいことはありません。